tame insect diary(仮)

生物多様性とは何か?植物や虫を観察し、探求する親子の日常を綴る

横浜市のディズニーランド 2022.03.13

ミヤマセセリが出始めたようなので、去年見つけたポイントへ家族で行くことにしました。

9時過ぎに到着すると物凄い行列が車から見えます。。。

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この入り口の広場が人で溢れる溢れる。

9時開園だとばかり思っていたのですが、まだこの時期は9時半開園のようです。
駐車場から歩道橋を渡って行くと、すでに入口の広場に入りきらず、道路側まではみ出しています。
開園するとディズニーランドのようにダッシュするファミリーも。
あとで場内アナウンスしていたのですが、牧場の乳しぼりなどが先着順のようです。
並ばず最後尾から入場した僕らが、広場を通る時にはすでに無数のテントがずらり。
広場は子供たちが遊ぶ所だと思うのですが、あそこまで密にテントを張ると何も遊べなそうと思うのは僕だけでしょうか?

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僕らは人気のない奥地へ。

目的のミヤマセセリがいる場所は園の最奥、クヌギとコナラ林に挟まれた小さい広場です。

向かう途中にある畑で越冬タテハチョウがいないか確認するも、テングチョウが飛翔しているだけでした。モンシロチョウやスジグロシロチョウも飛んでいません。
畑の入口辺りにある数本のネコヤナギが咲いていました。

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プリっぷりの花穂のネコヤナギ。満開でした。

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ネコヤナギの花穂でお食事中のオオハナアブ。複眼の模様が美しいですね。

 

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虫写真が少ないので背中側も。ビロード感もありモフモフ。

これだけネコヤナギがあればあの子もいるだろう、と越冬しているコムラサキの幼虫探し。

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日の当たらない根元を見るとほんの数秒で見つけることが出来ました(エッヘン)。2匹いますがわかるでしょうか?

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1匹は余りに小さい個体でしたので、僕の小指と比較してみました。

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ここにも1匹います。

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みんな隠れるのが上手ですね。

f:id:tameinsect:20220315223539j:imageこちらが去年飼育して羽化した個体です。青紫色に光る(オス)構造色がとても美しいです。


幼虫を探していると三男坊がトイレタイム。
トイレは虫の宝庫なのでウェルカムです。ここのトイレにはアトジロエダシャクが6
頭と初見のモンキキナミシャクという小さな蛾がいました。

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小さい蛾なので大きく撮っていますが、開帳20mmほど。

トイレタイムも終わり、見頃の椿の森(椿を撮り忘れる失態)を見ながら目的地へ向かいます。

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外周道路沿いで1輪だけ咲いていたタチツボスミレ

次男坊が足元にひっそりと咲いていたタチツボスミレを見つけてくれました。

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シラカシの大木の下に落ちていたヤママユの繭。

こどもの国へは年に数回通っていますが、ヤママユの繭は初めて見ました。(ウスタビガの繭はセンターに飾ってあります)
こんな所でもひっそりと生きながらえているんだなと、生きている証拠が見つかるだけでとても嬉しいものです。
目的地へ到着し、子どもたちは昼食タイム。僕はミヤマセセリを待ちます。(探すのではなく待ちます。)

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野生児のような次男坊。


しかしミヤマセセリの飛んでくる影も見当たらないので、僕もサンドイッチを食べ始めました。食べていると目の前に影が。ビロードツリアブだ!とサンドイッチで汚れていた左手を拭きカメラを向けるとすでに姿が無くなっていました。。。
仕方なく、ツリアブを探しに辺りを1周して来ると妻が
「なんか小さくて黒い蝶々が飛んでたよ」
それがミヤマセセリです!
なんたる失態でしょうか。
ツリアブを追いかけて本命を見逃す、正に「二兎を追う者は一兎をも得ず」
それ以降、待てども姿を一向に現わしてくれないビロードツリアブとミヤマセセリ。子どもたちもソフトクリームに我慢が出来ずあえなく撤退です。

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いつの間にか僕の袖に付いていたオナモミ。最近見かけなくなった気がします。

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ソフトクリームにありつけた3人息子。

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本日のお見送りはヒマラヤスギの隙間にいたヨツボシケシキスイ。


ミヤマセセリはまた来週にでも会いに行こうと思います。

神奈川県横浜市