tame insect diary(仮)

生物多様性とは何か?植物や虫を観察し、探求する親子の日常を綴る

地元谷戸散策 2022.04.23

クマバチに今年会えてないと子供たちが言うので、地元のクマバチスポット(♂がテリ張りしている所)に行くことにしました。

散歩道お出迎えは初見の帰化植物ニワゼキショウ


アメリカ原産のアヤメ科植物。本来はバックに写っている花の形ですが、中にはこんなクルクルしている花も。

越冬を明けたチャバネアオカメムシがあちこちに。これはケヤキの葉上。


谷戸に入ると黒い大きな蜂がブンブンと。

ツツジの白い花に潜り込んだクロマルハナバチ

神奈川県のレッドデータブック(2006)では「絶滅」に分類されていますが、この14年で復活したのでしょうか?

ミツバウツギの花を覗くとヒラタハナムグリの姿が。とても小さなハナムグリです。

芽吹き始めのムラサキシキブに今年もヨスジノメイガ幼虫が大発生。

ムラサキシキブとはもう切っても切り離せないイチモンジカメノコハムシもあちこちに。

式部の枝にこんな羽虫も。クロボシツツハムシ。

ハルジオンの花畑ではベニシジミが舞っていました。

今年初見のコアオハナムグリ。子供たちに大人気。

三男はタンポポの綿毛がお気に入り。

 

マユミの花も咲き始めていました。

広場で昼食を食べていると、ルリタテハが3頭。

ヤマハンノキで樹液を吸っていたのでギリギリまで近づいて見ました。

撮っていると横からもう1頭が割り込み。

追い払ったと思ったら今度はオオスズメバチの新女王が割り込んで来ました。

ソロソロ出ているかなとシナマンサクの葉をジロジロ。
数頭出て来ていました。アカガネサルハムシ。




ムチムチのアカボシゴマダラ。擬態の身近なスペシャリスト。

可愛いのですが、特定付きなので持ち帰りは出来ません。

レッドロビンの花が咲きそうだなぁと見ていると鳥の糞が。
オカモトトゲエダシャク幼虫。

こちらも芽吹き始めのハギをジロジロ。3頭見つけました。
すぐ落ちるシロコブゾウムシ。



エノキの葉で初見のハムシを発見。ヤツボシハムシ。

笹と笹をチョンチョンとクロヒカゲ。今年初認。

コウゾかヒメコウゾの雌花。雌雄同株か異株かで見分けるそうなので要確認。
雄花が見当たらないので多分「コウゾ」

この時期良く見るけど撮るのが難しいアカハネムシ。桜の葉にて。

雑木林の手すりをモソモソ。茶色い四つのコブが目印ウラナミアカシジミ幼虫。

今日はバッチリ撮れたエゴツルクビオトシブミのカップル。
エゴノキの葉をカットしながら交尾中。

足元からピョーンと飛んだ蛾はウンモンクチバ?

杭の上で一休み中のヒラタアオコガネ。

キンランもあちこちで見頃に。

ムクノキに着地したクロアゲハ♂。

後翅に青い鱗粉が乗って綺麗な個体でした。



地元のカラスアゲハポイントに到着すると待っていたのはなんとヒオドシチョウでした。

【祝】地元初のヒオドシチョウ成虫。

越冬したヒオドシチョウはとても力強く、飛来するクロアゲハやカラスアゲハをことごとく追い払います。
追い払うと、すかさずこのベンチで日光浴。

ヒオドシチョウと闘いながらカラスアゲハを狙う次男。結局採れず。

僕は地元のヒオドシチョウを堪能。

 

ムラサキケマンの成熟した鞘に触れると種が弾け飛びます。
次男は「何これ!?すごいんだけど!」と興奮していました(笑)

菜の花畑ではアオスジアゲハが盛んに吸蜜していました。

この菜の花畑の辺りがクマバチポイントなのですが、テリ張りしている♂の姿が見られません。例年ならいる頃なのですが、どうしたのでしょうか。少し心配になりますが、キアシドクガの進み方からもここ数年では1番季節の進みが遅いと感じています。
寒冬の影響か、ここ最近の寒暖差の影響かもしれません。虫や植物の観察を通して、その年の季節の進み具合を感じるのも良いものです。

週末からGWが始まりますが、天気予報は悪いので持ち直してくれることを祈ります。

神奈川県川崎市t谷戸