tame insect diary(仮)

生物多様性とは何か?植物や虫を観察し、探求する親子の日常を綴る

小山田緑地散策 2022.04.25

春の虫を観察に東京都町田市へ向かいました。
近隣の谷戸へは毎年伺っていましたが、ここの緑地へ来たのは実に3年ぶりでしょうか。

駐車場は二ヶ所ありますが、台数は少ないので休日は早めに行くことをお勧めします。近隣に他のパーキングは無いと思います。
今回は事務所側の第二駐車場に停め、梅木窪分園を通りアサザ池を目指しました。

最初に見つけた虫はコナラに巻き付いていたキヅタにいたツヤハムシのカップル。
ドウガネツヤハムシでしょうか?

身体の形が特徴的な小さなハムシです。体長3mmほど。

歩道の脇をジュウニヒトエが彩りを。

見頃のキンランもあちこちに見られました。

ギンランも探しましたが、この日は見つけられず。

ゴルフ場へと繋がる林床ではヤマトシリアゲ♀。

胸のトゲがとてもカッコいいトゲアリを木柵で見つけました。

小さなクサアリと闘っているなぁと撮っていたのですが、良く見返すとトゲアリの触角に噛みついているクサアリは頭から下がありません。
その頭だけのクサアリを更に別のクサアリが引っ張っているようです。

雑木林を抜けアサザ池に到着。

アサザ池の脇に生えていたエノキの幼木にテングチョウの幼虫が数匹。

湧き水が浸み出ていた歩道にカラスアゲハが吸水を。警戒心が強く撮れたのはこの1枚。



歩道の脇を小川が流れています。

綺麗な水の川沿いでは定番のトンボたちが出始めていました。

メタリックグリーンがとても美しいカワトンボ。ニホンカワトンボでしょうか?

 

羽化したてだったのか近づいてもピクリとも動かなかったヤマサナエ。



満開だったヤエザクラ。品種はわかりません。。。

湿地のハルジオンではアオスジアゲハが舞っていました。

今年初撮りアオスジアゲハ。幼虫の寄生率は高いように感じます。

昼食がてら新緑の休憩所で休憩。

良い感じに草が刈取られていたので、まさかいないよなぁと探していると小さな虫が飛びました。

タンポポの綿毛に着地したヒゲブトハナムグリ♂。

トテモ小さな(1cmほど)ハナムグリなので飛ぶとハエにしか見えません。
飛んでいる時はお腹が青く煌めくので、そこで見極めて探すと良いかも知れません。と言ってもわざわざこんな小さなハナムグリを探す方はいませんねはい。

正面からもパチリ。トナカイにしか見えない触角です。

この草むらでは他にもナナホシテントウやクロボシツツハムシ、ヤブキリが見られました。

仲間の蛹を捕食しようとしていたナナホシテントウ幼虫。

偽物と本物。ナナホシテントウとクロボシツツハムシ。

何回撮っても飽きない可愛いヤブキリ幼虫。

草むらの脇に食痕が多々見受けられる低木の葉があり、ジロジロと観察していると、、、

初見の幼虫。シロシタホタルガでした。

あっちにもこっちにも所狭しとシロシタホタルガ祭りです。
調べると食草は「サワフタギ」というハイノキ科の落葉低木でした。

貴重な?口元全開のシロシタホタルガ。サワフタギの蕾をモグモグ。


ヒゲブトハナムグリとシロシタホタルガの幼虫を見れて大満足な僕は早々と帰宅モード。
帰りの田んぼ脇でベニシジミの♂が♀に猛アプローチをしていました。

交尾器を180度曲げて猛アピールの♂でしたが、なんとこの後フラれて逃げられてしまっていました。

この日のお見送りは今年初見のヒゲナガハナノミ♂でした。

この緑地全体の10分の1も見られなかったので、また近いうちに再訪しようと思っています。
都心からそう遠くなく自然度が高いまま残っていて、周りにも沢山の谷戸があるので飽きることなく散策出来るのでお勧めな緑地です。
駐車場はもう少し広げて欲しいと願います。


東京都町田市