tame insect diary(仮)

生物多様性とは何か?植物や虫を観察し、探求する親子の日常を綴る

大菩薩峠~ペンションすずらん 2022.06.11

地元の虫友(秀星くん)に誘われて、山梨県甲州市にあ
るペンションすずらんへ行って来ました。
当初は泊りの予定だったのですが、僕の都合のせい
で僕らは日帰りに。

この日の予報は夕方18時まで曇り、それ以降は雨予報
でしたが最近の天候は全く読めなかった
ので、予定通り向かうことにしました。

中央道の大月インターで降り、下道を30キロほど登る
と目的地のペンションすずらんです。
向かう途中良さそうなポイントがあったら降りて探索
したので到着したのはお昼過ぎでした。

最初に寄った広場。

昼間に見る機会の多いウンモンクチバ。

ゴツゴツと厳つく、渋めのカラーリングが綺麗なツノアオカメムシ幼虫。

少し標高を上げた場所のケヤキのひこばえにヤマトフキバッタ幼虫。



山道を登って行くと、怪しい蝶の影が数頭見られたので
車を降りて確認すると、ビカビカのテングチョウに交じ
ってクジャクチョウの姿が!
しかしすぐに樹上に行ってしまい、残念ながら撮れず仕舞い。

道路沿いのノイバラの花に綺麗なヒゲナガハナアブ

 

黄色いタンポポ赤と黒が彩るジュウジナガカメムシ


そうこうしているうちにすずらんの私有地である
クジャクチョウのポイントへ着きました。
例年なら数頭は舞っているそうですが、この日は
あいにくの空模様。辺りではエゾハルゼミが大合唱
をしていますが、蝶の姿は殆ど見られず。
それでもスミナガシやヒオドシチョウ、サトウラ
ギンヒョウモンなどが見られました。

ヒョウモンチョウの同定は難しい~。サトウラギンヒョウモンでしょうか?

土場で休んでいた新成虫と思われるヒオドシチョウ。

辺りでエノキは見られず、かわりにヤナギの葉を食べていました。ヒオドシチョウ幼虫。

鳴き声はすれど中々見つけられないエゾハルゼミ

エゾハルゼミを捕まえてもらった時が1番嬉しそうでした。

砂利が敷き詰められていた所にニワハンミョウの姿も。



目的地のすずらん到着。周りではツツジが咲いていて、ミヤマカラスアゲハが舞っていました。

周辺を歩いていると見慣れぬ蝶の姿が。多分そうだろう
なと慎重に近づいて行くとやはりクジャクチョウ。

念願(?)のクジャクチョウ。白線の上では華がないですが、このあと次男に捕獲され、この画のみ。

クジャクチョウを狙う次男。採るの上手くなったようねぇ~。

翅が閉じると真っ黒なクジャクチョウ。あの派手な表側は何に擬態しているのでしょう。

すずらんで昼食休憩。とても美味しかった猪ラーメン。ギョウジャニンニクの葉が良いアクセント。


秀星くんに館長を紹介していただき、完成したばか
りのデッキでコーヒーを飲みながら昆虫談議。なん
て素敵な空間でしょう。


エゾヨツメの幼虫をいただきました(^^)。



館長の部屋のデッキでくつろぐ次男。川のせせらぎに癒さていたのかな?

このデッキではライトラに集まった蛾の居残り組が沢山
見られました。どれも山地性の蛾なので見たことのない
種ばかり。

触角がウサ耳のように可愛いリンゴドクガ♂

机の脚に止まっていて気付かなかったヒメクチバスズメ

赤茶色が渋く素敵なヒサゴスズメ。



なんとなく猪八戒ぽさを醸し出すオオクワゴモドキ。

トサカのように尖っている頭がチャームポイントのアオセダカシャチホコ

この日の夜にはノコギリスズメも飛来したようです。
蛾好きにはたまりません。
クロウスタビガの季節に来訪し、泊りでライトラを
堪能したいと思います。


この日の前日に飛来した蛾の一部を見させていただきました。この板が3枚分!


館長の部屋でくつろいでいると雨が降って来てし
まい、だんだんと雨足が強くなって来たので
僕らは帰ることにしました。


最後に昆虫館を見させていただきました。標本の数は博物館級!!世界の昆虫が見られます。


欲を言えばもう少し山地性の虫を見たかった
ですが、天候ばかりは致し方ありません。
また次回訪れた時にリベンジしたいと思います。
余談ですが、カマキリ先生がミヤマクワガタ
を捕まえたのはこの辺りだそうですよ(^^)。

山梨県甲州市大菩薩峠