tame insect diary(仮)

生物多様性とは何か?植物や虫を観察し、探求する親子の日常を綴る

地元谷戸散策 2022.06.19

また気づいたら更新が滞ってしまい、気づいたら梅雨が明けてしまいました。
今の所、今年の梅雨入りは6/6で明けが6/27。
なんと21日間!しかも雨らしい雨がほぼ降っていないので今後の水不足は確実ではないでしょうか。農家さんは困った問題どころではなさそう。

そんなわけで1週間前をさらっとプレイバックしてみましょう。

そう、この日は朝起きてから外で草むしりをしていたのですが、真ん中が網持ってきたり、籠を持ってきたりしてアピールしていたので「OK、行きましょう」と準備しようと家に入ると玄関に僕の一式が用意されていました。
いやほんとに子供は良く見ているので下手な事出来ません。

リュック、ハット、ベストに名札まで。完璧です。

「ため」と言うのは僕の学生時代からのあだ名です。
友人に僕の事を本名で呼ぶ人は1人もいないほど、このあだ名で30年ほど生きて来ました。
Twitterのアカウントやこのブログ名もそこからとっています。

この日は珍しく三男も行くと言うので連行しました。ゴマダラカミキリを手に満足そう。


このゴマダラカミキリが去年から大発生していて、2人の後ろにチラッと写っているヤマハンノキが根元からズタズタにやられてしまい、4本の内1本が去年枯れて伐採。そしてもう1本も今年枯れ始めて来たので年内に伐採されてしまうと思います。
木を枯らすカミキリムシも生態系の中ではそうゆう役割を担っているので、駆除せず見守っています。(ハンノキはここの4本しかないので悲しいですが)

その枯れ始めている1本のハンノキに、アリに紛れて素早く動いている虫を見つけました。

良く見ているとかなりの数が発生していました。
他のハンノキにはいなかったので、枯れているのを感知しているのでしょう。

地元の谷戸で初見の嬉しい出会いクビアカトラカミキリ。カミキリムシとは思えないスピードで歩き回ります。


このハンノキの向かいにクヌギとコナラのひこばえ群があり、今年はそこで毎回なんかしらの発見があるので楽しみにしています。
この日は小さいタマムシが飛んでいて、次男が必死に探していました。
その次男くんがクヌギの葉にいる変わった形の芋虫を発見。

大きい突起が目立ちドラゴンのような出で立ちのカギシロスジアオシャク幼虫。
初見です。

持ち帰り飼育すると、終齢だったようですぐに営巣し蛹化しました。


3~4cmくらいの大きさでしたが、蛹化したところをみると成虫も大分小さそうです。
営巣をする際、葉に所々穴を空けて見えるようにしていたのですが一体なんの為なのでしょう。見えない方が見つかりにくいと思いますが、不思議です。
何かの食痕に擬態しようとしているのかな?

アブにしてはゆっくり飛んでいて反応も鈍かったクロバネツリアブ。こちらも初見でした。


今の所、地元谷戸ではツリアブ科のアブはこの子とビロードツリアブしかお目にかかったことがありません。

アカボシゴマダラの夏型芋虫が大きくなって来ていました。。



木道のススキで一休み、ヒメヒゲナガカミキリ。

ミゾソバでカツオゾウムシを探していると小さなテントウムシ

ヒメカメノコテントウカップルでした。

帰り際にいつものカシワバアジサイを覗くとサトクダマキモドキの幼虫が隠れていました。

お見送りはいつものヒメジョオンの群落でハラアカマルセイボウ。

もう少し寄りたいのですが、この子は本当に感度が良いようでこの距離以上寄ると飛んでしまいます。3回目の挑戦で、まだなんとか見れるのが撮れました。

この日も出会った虫は少ないながらも初見の虫が多かったです。
幼い子供2人を連れて虫採りしながらの虫撮りは中々骨が折れますが、今だけの楽しみなので頑張りたいと思います。


神奈川県川崎市i-t谷戸