tame insect diary(仮)

生物多様性とは何か?植物や虫を観察し、探求する親子の日常を綴る

高尾天神社散策 2022.06.25

この日の朝から雲一つ無い青空が広がり、梅雨明けを確信するほどの気温の上り様。
東京の最高気温は35℃の真夏日に。
午前中は井の頭公園で観察会の下見をして、午後に向かいました。
目的はアワブキにいるアオバセセリとスミナガシの幼虫です。

高尾駅で降り、歩いて向かいましたが余りの直射日光に頭がクラクラするほど。

高尾駅から徒歩で15分ほどでしょうか。入口の鳥居と階段がありました。

またこの階段がきついこときついこと。。。
しかし登っている途中で黒い飛翔物を発見。

舞い降りたのは高尾名物アゲハモドキ

地元では天然記念物クラスですが、高尾に来ればモンシロチョウ並みに出会えます。

幼虫の食草はミズキ。毒を保有しているジャコウアゲハに擬態していると言われています。

山道の入口付近でアワブキを見つけましたが、幼虫の気配はありません。

山道を進むと足元にハネナシコロギスがいました。触角を前後に曲げているのはあえて?


コロギスの奥に倒木があり、遠目に見ても存在感のある黒い物体が付いていることに気が付きました。ノコギリカミキリかなぁ?と思い近づくと、気配を察したのかボトッと落ちてしまいました。
ゆっくり近づいて確認すると、そこにはオオゴキブリの姿が。

初見のオオゴキブリ幼虫。その姿は黒い鎧をまとっている様。

これはまたとない機会なので触れてみることに。
か、硬い。。。僕の知っているブリちゃんとは全く別の生き物のようです。
ですが敏感さは変わらないようで、触れた瞬間とてつもない潜水能力を発揮し、地中に潜って行ってしまいました。

山道沿いではザトウムシの幼体がキラキラと踊っているように動いていました。

その横ではムラサキシジミ

アカシジミの姿も。

結局山頂まで来てしまいましたが、目的のアワブキは2本しか見つけられませんでした。(幼虫も未確認)

同じ所から帰るのもあれなので、反対側から下りることに。

オカトラノオが見頃を迎えていました。この辺りではツマグロヒョウモンやアオスジアゲハの姿も。

日陰ではゼフィルスや他の虫も少なからず見られましたが、陽当たりのある場所では暑すぎて虫が殆ど見られませんでした。それに加え暑すぎて僕の集中力も持ちませんw



民家脇で八重咲のドクダミを発見。嬉しい出会いでした。



ヒメジョオン畑にテングチョウが吸蜜に来ていました。

天神社の方へ戻ると怪しい黄色い建物が。。。霊堂でした(^▽^;)

お見送りはアジサイに止まっていたミズイロオナガシジミ



本当はもう1ヶ所行く予定だったのですが、身体が悲鳴をあげていたので次回へ持ち越しです。
この日から4日連続の真夏日。そして明日(6/29)は更に暑くなる予報です。

余談ですが、今日僕の子供が通う小学校の6年生が11人熱中症で救急搬送されました。
校外学習で生田緑地まで歩いて行ったそうですが、その際「マスクを外しても良いですよ」という先生の指導だったそうです。「外しても良いですよ」ではなく「外してください」と言わなければ子供たちは外しません。この気温の中、片道30分マスクをして歩かせるのはあってはならないことです。何かあってからでは遅いのです。早くしがらみなくマスクを外して、生活出来るようになることを願います。
皆様も屋外ではなるべく外すように致しましょう。

東京都八王子市