tame insect diary(仮)

生物多様性とは何か?植物や虫を観察し、探求する親子の日常を綴る

地元緑地夜回り 2022.11.06

地元でヒメヤママユに初めて出会った2年前の日付を見返すと11/6とあったので、この日からヒメヤマを探す夜回りが始まりました。丁度晩秋のキリガも発生する頃だし一石二鳥。(しかしここから始まる事をこの時の僕はまだ知りません…)

ヒメヤママユの幼虫は中々な広食性で、基本的にサクラを好む気がしていますが、僕の地元ではカツラ、エゴノキドウダンツツジアケビなど色々な植物で幼虫を見つけたことがあります。(まだ何かあった気がするけど思い出せません。)
あと幼虫は蛹化する際、葉に繭を作るのではなく、降りて潜るタイプだと思っています(飼育の経験上)。なので外灯周りが出来ない今となっては、ルッキングで垣根などに止まっているのを探すか、サクラの枝などに止まっているのを探すしかないかなぁと思っています。
前置きはこのくらいで、この日は珍しく東口から枡形方面へ登り始めました。

枡形山方面を登って行くと、樹液でヒトリガ類の幼虫が吸蜜。

幼虫が樹液を舐めているのは初めて見た気がしますが、非常食なのでしょうか。

足元では沢山のコウヤボウキが可愛く。

エゴノキにいた幼虫はオオアオシャチホコ。初見の幼虫でした。

山頂付近のヤマモモ(モッコクだったかも)の枝にヒメノコメエダシャク。

この時期良く見かける大きめのエダシャクですが、ヒメノコメとオオノコメという種がいます。同定のポイントがいくつかありますが、この子はヒメノコメの♂だと思います。キブシの葉を食べるようで、旧名は「キブシノコメエダシャク」。

看板にくっ付いていたアオマツムシの♀。

シラカシの樹液を吸うノコメトガリキリガ。

ここのシラカシの枝から出る樹液は何故かヤガ科の蛾がよく集まります。幹から出る樹液は好まないようで、必ず枝にいるのです。去年気づいたのですが、この日は去年と同じノコメとナカオビキリガが数頭来店していました。

枝からひらひらと落ちて地面に着地したナカオビキリガ。地面との擬態が驚異的。

トイレの蛍光灯もLEDに取替えられらようで蛾も少なく。いたのはツクシアオリンガのみ。

この後もルッキングで探すも追加は得られず、、
渋めの夜回りになりました。
外灯が1つで良いので欲しいです。。