tame insect diary(仮)

生物多様性とは何か?植物や虫を観察し、探求する親子の日常を綴る

高尾散策 後編

ライト用品を背負って1号路を登るのが思ったよりきつく、目的の場所に着いた頃には汗だく。。。ちなみにブログを書いている今、絶賛筋肉痛。

なんだかんだ今月に入って3度目のライトトラップ。もう屋台と幕の張り方も覚えて来ました。

今年、先生が導入した緑と紫に輝くlepi専用のライト

軽いので持ち運びが本当に楽です。(屋台はそれなりに重いですが…)

点灯して真っ先に飛んで来たのは甲虫のシデムシ。

マエモンシデムシ。良く見ると大きめのダニが2匹ついている

網目模様が素敵なアトグロアミメエダシャク。この日1番飛来したシャクガです

苔色の鱗粉が印象的なキクビヒメヨトウ

ツバメエダシャクの中では小型のコガタツバメエダシャク

とても美しかったモモイロツマキリコヤガ

外来種アメリカピンクノメイガ)ではないマエベニノメイガ

ステルス機のようなキベリハネボソノメイガ♂

完全モノトーン柄のゴマダラシロエダシャク(大型)

二又になっているお尻の毛束が可愛いウスイロギンモンシャチホコ

ウリノキ食いのギンスジカギバ

アミメマドガ

フジロアツバ

初見のクロホウジャク。この日唯一のスズメガ

アオシャチホコ

シロテンツマキリアツバ

ツマキシロナミシャク

晩御飯を食べたり、幼虫を探しに行ったり、先生と談笑しながらライトに来る蛾を見る。そしてこの日は夜景が目の前に。

広角のレンズを車に忘れてしまい、マクロレンズで夜景を撮りました(^▽^;)

蛾の飛来も落ち着いたので、少し周りを探索することに。

カエデの葉にスジモンヒトリ

シャクガかと思ったツマジロツマキリアツバ

シラカシの実生にいたイモムシ。コブガ科のマエシロモンキノカワガ

スルーしがちなマイマイガ!ちゃんと撮る(笑)

年1化で中々会えないとのキエグリシャチホコ
背面の黄色く小さな突起がチャームポイント

マミーになったイモムシの亡骸

ここから花盛りのウツギに集まる蛾を沢山撮ったのでその一部をご紹介。

大型のシャクガ。キマダラツバメエダシャク

ビロードナミシャク?

ホソオビヒゲナガ

フタスジアツバ

ベニコケガっぽすぎるクロスジノメイガ

高尾ではとても数が多く見られるオオカギバ。ウリノキ食いのカギバガ

この日のハイライト。アミメオオエダシャク♂

今まで見て来た蛾の中で、おそらくTOP3に入る美しさと大きさでした(個人の感想です)。こんな大きい蛾なのに未だに幼虫が何を食べるかわかっていないそう。蛾の世界の深さがまたわかりました。

ここからまたイモムシTime

コナラにいたチャイロキリガ

シラカシをぼりぼりヤママユ

自宅で見たばかりのトビモンオオエダシャク。なんとここでもアケビに…

カラムシ畑にフクラスズメ

垂れて来た大きい尺取虫はチャエダシャク(まだいた)

先生がいなかったら絶対わからなかった無印カラスヨトウ

神電柱にアシブトチズモンアオシャクが5頭も。2人で大興奮(笑)

キバラモクメキリガの終齢がいることにカメラ用のライトが点灯して気付きました。蛹化場所を探していたのかな?

ヒメグモの一種に捕まったオビカレハ

今年飼育したハネナガモクメキリガも野外で見つけれました。テイカカズラにて

日付もまわって1時ごろに下山。怖いのは下山する時に女の子1人、男の子2人組、おじいちゃん1人、若い男子集団15人くらいとすれ違ったこと…。あんな時間に登って何するんだろう。

長くなってしまいましたが、これでも蛾は種類が多かったので、かなり絞ったのです。そして来週は待ちに待った兵庫への遠征です(ほぼ3ヶ月越し)。晴れろ~。では、またその兵庫のイモムシ編でお会いしましょう。

高尾散策 前編

午前中は僕も先生も用事があり、夕方から高尾を歩き、幼虫探しをしました。

高尾山口駅前が綺麗になっていて、子供たちが川遊び

なんとSALOMONのお店が…。

絶滅危惧種の水銀灯はまだ健在

ケーブルカーの清滝駅前で待ち合わせをしていましたが、僕の方が少し早く着いてしまったので、横の沢沿いを歩いているとタマアジサイの茎が何本も折れていました。

写真下手過ぎて、わかりづらいですが手前も奥も折れています

犯人を捜していると、小さなゾウムシが1頭。おそらくこの子でしょう。

シロオビアカアシナガゾウムシ。口吻で穴を空けて産卵しているのかな?

タマアジサイの隣のイロハモミジに揺籃がありジロジロ。

いました、2年ぶりのイタヤハマキチョッキリ♀

おそらく日本の甲虫の中でも美麗さではトップクラスではないでしょうか。

イタヤハマキチョッキリといちゃついていたら先生から着いたと報があり、清滝駅へ。

人生2度目のケーブルカー。傾斜角度日本一のようです。

とりあえず、頂上まで歩きながら幼虫探しをしましょうと歩き出しますが、5月の高尾の人混みで落ち着いて探せず、メイン通りから外れ横道から周ることにしました。

シロダモの葉にいたのはおそらくユウマダラエダシャク。

この辺のマダラ系は似ている種が多くとても難しいです。

ウリノキの葉上にいたのはミスジマルバハマキ。ホストはアカマツなどのマツだそう。

ツルグミの葉に眠の状態のナワキリガ。この日1番多く見られた幼虫です。

シロダモの葉裏にいた蛾の謎幼虫。おそらくマダラガ科ではないかとの見解。

クマノミズキの実生で葉を綴っていたヒトツメカギバの幼虫

教えていただいたイヌブナの葉に見たかった虫こぶが。
おそらくブナハアカゲタマフシではないかと。(赤くないけど…)

「シラキ」というお初の樹にナンキンキノカワガ

ウツギの花が満開の山道

ウスベニヒゲナガ

ヒゲコメツキ♂

山頂手前のクロモジにトビイロカミキリ

隣のミズナラにオオトビモンシャチホコ終齢

ユリの葉先でハサミツノカメムシが交尾中

山頂からうっすらと富士山が

コナラの葉にエゾヨツメ

幼虫探しに没頭しすぎ、ケーブルカーの時間を忘れてしまっていて慌てて駅へ。なんとかギリギリ降りれましたが、山頂でライトを焚く予定を諦め、1号路の途中で行うことに。
後編へ続く



















ツマキチョウの生態記録

2024年4月20日(土)11:38

子供たちと茂った小松菜の菜の花を剪定していると、シロチョウが1頭舞い降りた。それはモンシロチョウではなく、ひらひらと弱々しいながらも懸命に産卵場所を探しているツマキチョウだった。

僕らに構うことなく、最後の力で産み付けていた。

 

近くの谷戸では毎年確認していたけれど、自宅で見たのは虫の世界に入って6年目にして初めての出来事。
産み付けた場所を確認し、菜の花をハサミで切り取り、卵を確認するも、小さくて中々見つけることが出来なかった。

何度も写真を撮っては確認して、ようやく見つけた卵
まだ新鮮で白っぽい

こちらは比較用のモンシロチョウ
筋張っていて全然違う(色の違いは経過時間だと思う)

産み付けてから6日ほどで孵化。(若齢が小さすぎて気が付けなかった。)

2024-04-29 おそらく3齢に脱皮した直後

2024-04-30 翌日になると白い筋が目立つようになった

この頃から、菜の花が終わって餌が無くなり、種を撒いていたルッコラが丁度良い大きさに育っていたので、そちらに変更。最後までルッコラで成長してくれた。
成長は蛾に比べるととても早いが、一緒に飼育していたモンシロチョウに比べると全然遅かった。(モンシロチョウの成長スピードに驚いた)

2024-05-03 菜の花が無くなり、小松菜の鞘を食べていた野外のツマキチョウ

この頃になると、小松菜で日に2~3頭見つけることが出来、計9頭の幼虫を飼育した。ただ一緒に見つけたモンシロチョウの幼虫の数はその10倍。恐るべしモンシロチョウ。

2024-05-03 すでに野外ではモンシロチョウが終齢と蛹に

2024-05-07 終齢になった

顔もようやく撮れた

2024-05-08 ケースの上部で前蛹に

2024-05-09 蛹化

正面から

産卵から19日で蛹化した。おそらくモンシロチョウは14日ほどで蛹化すると思う。そのくらいスピード感が違った。

野外でツマキチョウの卵を見つけるのはほぼ不可能に近いだろうし、幼虫も個体数の少なさからと、食草のオオアラセイトウの多さから探すこともしていなかったので、初めての飼育になり良い経験となった。(年1回しかチャンスがないしね!)
ツマキチョウの蛹は長いと2~3年羽化しないそうなので、来年羽化してくれることを願いたい。

2024-05-09 神奈川県川崎市











ぐんま昆虫の森 後編

軽く朝食を済ませても、開園時間の9:30まではかなり時間があったので、山道沿いを散策。

左側はオニグルミ、右側はサクラ

あちこちにカジカエデの実生が生えているのを教えていただき、そんな話をしていると

きのこの山のようなカジカエデの実生にウスベニヒゲナガ

余り多くないイボタノキで卵を探していると、

あった!産みたてのクリーム色が2粒

この場所で見つかったのは初めてとのことでした。

ムジホソバの幼虫から出て来たコマユバチの幼虫が繭を作っていました

まだサクラが咲いている葉裏にセモンジンガサハムシ

山道沿いのコブシをじろじろ。いましたオオアヤシャク

こちらもコブシの葉にいたケブカヒゲナガ

葉裏にはまだ2齢ほどのヒメヤママユ。コブシの葉では初めて見たかも?

ケヤキの枝にエルモンドクガ。触れると跳ねる幼虫です

マユミの枝で糞擬態していたのはクビジロカミキリ

昆虫の森へ。
まさか二日連続伺うとは思っていなかったので、着替えも持って行ってなかった…。

エノキの葉でオオムラサキの幼虫を探すも見つからず
エノキハトガリタマフシが酷いことに…

多かったのはテングチョウの幼虫
今年は地元で越冬明けのテングチョウに会えずじまい

コナラに特徴的な揺籃はマルムネチョッキリ?それともコナライクビチョッキリ?

僕が揺籃を撮っていると先生の「いた!」の声

コナラにノヒラトビモンシャチホコ

教えてもらわないと、ただの特徴が無い緑のイモムシです。頭はデカいけど(笑)

僕も負けずに見つけたカギバアオシャク

昨日、雨で行けなかったバッタの原っぱ

湿地に入ると、またまた先生の「いたー」

ヤナギの葉に隠れていたウスタビガ

野外でウスタビガの幼虫を見たのは3~4年ぶりな気がします。

先生がミズキをじろじろ見ているので何がいるのかなーと覗くと

死ぬほど可愛かったヒトツメカギバがいました

カギバガの幼虫はとても特徴的で好きなイモムシです。成虫も格好良いのがいいですね。

ようやくここに来てヤママユ出現
隣にはウスタビガも。コナラにて

タチヤナギを見ていると、ドクガっぽい幼虫が

先生を呼ぶと「セグロシャチホコですね。毒蛾擬態です」と即答。

これは初見でシャチホコガの幼虫とは到底思えません。

2日連続こんにちはラクダムシ

多かったのはハバチの幼虫

あっちにもこっちにも、どこ見てもハバチだらけでした

コナラで先生が見つけていた、とても細いアオシャクの幼虫

擬態っぷりが凄まじいです。種名がまだ確定出来ていないので、先生待ち

シロシタホタルガと言えばサワフタギ
未だにサワフタギがちゃんと同定出来ません…

シロシタホタルガだらけのサワフタギ

サワフタギだけしか食べない変わり者、ニッコウキエダシャク
こんな見た目でシャクガなんです

昆虫館横のアラカシ(シラカシっぽいけどアラカシ)にウスギヌカギバ

自宅で見たばかりのヒゲブトハナムグリ

ようやく昼間の大温室へ。オオゴマダラ

デカすぎて気づけなかったナナフシ

ツマムラサキマダラオオゴマダラ

イシガケチョウ

ツマムラサキマダラの蛹

この後、室内の展示や生体を見て、なんだかんだ2日目も16時までいちゃいました。帰宅したのは僕も先生も19時頃。帰宅してから撮った写真の枚数を確認すると1200枚!いや本当に整理するの大変でした(^▽^;)
自宅から2時間半あれば行けるので、今度は家族と伺いたいと思っています。

群馬 ライトトラップ編

昆虫の森を探索した後にライトトラップをしましょう、と先生に言われていたのですが、どこでやるのかも聞いていなかったので、てっきり森の中でやるのかな?と思っていたら、まさかの山奥へ移動(笑)

濃霧と雨の中、慣れない山道をひいひい言いながらようやく到着。
準備万端の先生のトランクから次から次へと出て来るライトトラップ用品や、キャンプ用品。暗くなるまで1時間ほどあったので、夕飯を食べながらしばし談笑。

ようやく暗くなってきたものの、雨は一向に止む気配が無く、濃霧と雨の影響か携帯の電波が二人とも圏外(結局、次の日下山するまで圏外でした)。
飛来が始まる前に長靴に履き替えると、左のくるぶし辺りにほんの僅かな違和感。触って確認すると何かフニャフニャしたのが…。もしや!と脱いで見てみると

ヤマビルでした…。靴下越しに噛まれていたのが不幸中の幸い

ほんの少しだけ出血していましたが、血は止まっていそうだったのでそのまま。
この時、処理しなかったのがゆくゆく大惨事を招くことに。。。

18:40点灯

最初に飛来したのはシロシャチホコ

続けて来たのはヒサゴスズメ

山地のスズメガなので平地では見られません。
何気に今年はまだ平地でもスズメガを見ていなかったので初スズメガでした。

この日、一番多かったアオバシャチホコ

脚先まで毛むくじゃらで黒と黄色のコントラストがとても格好良いシャチホコガ。

小型のツマアカシャチホコ
幼虫はヤナギの葉を綴って営巣しながら育ちます

 

ハイイロシャチホコ

後半雨が強くなり冷え込んだのも影響したのか、この辺りの時間(19:30)が1番飛来数が多かったように感じます。

この日、唯一のカレハガ
ギンモンカレハ

 

スズメガの飛来が続きます
まずはクロテンケンモンスズメ

 

大きくとても格好良いフトオビホソバスズメ

シロシャチホコが小さく見えるハネナガブドウスズメ

おそらくヒメサザナミスズメ(普通のサザナミかも?)

 

到底ナミシャクには見えない大きさのネグロウスベニナミシャク

ツマキナカジロナミシャク

ネグロケンモン

20:50 イボタガ飛来 この日は♂が三頭来てくれました

キンイロキリガ

この日、2番目に多かったリンゴドクガ

アカヒゲドクガ

シロシャチホコにそっくりバイバラシロシャチホコ

キハラも来たけど、こちらはアカハラゴマダラヒトリ

最近、先生が食草をつきとめたクロスジキリガ

22:00~23:00はシャチホコタイムと言われるほどシャチホコガが飛来する時間なのだそう。丁度23時をまわったところで最後のシャチホコガラッシュ

スズキシャチホコ

クロスジシャチホコ
幼虫はシデ食い

 

ユミモンシャチホコ

アオバシャチホコは計50頭ほど飛来しましたが全て♂


0時をまわった辺りで一旦終了し、休むことに。(雨が止まず、かなりの寒さでした)

朝日に照らされたナカキエダシャク

朝のヒサゴスズメも格好良いです

リンゴドクガとアカヒゲドクガの毒蛾コラボ

大人しいイボタガと戯れて朝の散策へ


次回、昆虫の森後編へ続く

















ぐんま昆虫の森 前編

GWの合間の5/1~5/2に、普段からお世話になっているイモムシ先生のご厚意で、群馬昆虫の森を案内していただきました。

上里SAで待ち合わせをし、少し時間があったのでSAで早速芋活。
多かったのはイラガの繭とマイマイガ

イラガの繭の周りには必ずマイマイガの幼虫がいたけどなんでしょう?

お土産を買い、昆虫の森へ

出迎えてくれたのは、シャチホコガの卵

エノキの葉で営巣していたイタヤキリガ

こちらもエノキの葉で見つかるニレキリガ

昆虫館入口のケヤキで見つけたジョナスキシタバ

正面から見ると中々の擬態

ようやくここから森へ入ります。

手入れがされた気持ちの良い森の入口

入ってすぐに常設のライトトラップがあります

ライトトラップに残っていたウスギヌカギバ

エノキの樹名板のスプリングに隠れていた?スモモキリガ

コナラの新芽が不自然に枯れていた所にミズイロオナガシジミ

コナラの枝の塊はオオトビモンシャチホコ

ガマズミの枝で枯れた葉に擬態しているクロスジカギバ

ネコ耳と尻尾がとても可愛いクロスジカギバの幼虫

触角が長いナナフシはエダナナフシ

元蝶屋の先生が見つけてくれた枯れ葉に擬態しているオオミドリシジミ

左が頭で右がお尻

成虫に出会ったのは初めてラクダムシ

エゴノキに群がっていたのは会いたかった無印ドクガ

様々な樹木に付いていることから、こちらのスタッフの方々は度々被害に遭っていて、僕が喜んでいたら怪訝そうにしていました…。でもこっちにはいないんだもん。

イモムシケムシ図鑑にも登場する森の園路

園路を抜けた先に桑畑が広がります。

左側に見えるのが、かやぶきの古民家
正面の大木はヤマグワ

「ここでワモンキシタバの幼虫が見られるんですよ」と先生、一緒に探し出すと…

「あ!」と先生の声の先にいたワモンキシタバ
どこにいるかわかりますか?

折れた枝の表現まで完璧なワモンキシタバ

感動して撮りすぎちゃいました

ワモンキシタバを撮る先生

ワモンキシタバに興奮していると、降り出していた雨が強くなって来たので、かやぶきの古民家へ。
ここでカイコの繭から生糸を紡ぐ、座繰り体験をさせて頂いたり、囲炉裏で温かいお茶を飲んで歓談。スタッフの方ありがとうございました。
とても驚いたのは、カイコには品種があり、その数は1000種を越えていたということ。

この日、紡いだ「ぐんま200」という品種の生糸と繭

カイコ用に枝を枝垂れさせているマグワ
実がとても美味しいそうです

雨が強く、観察が出来そうになかったので、昆虫館へ戻ることに。
先生の案内で生体展示用の昆虫を飼育しているバックヤードへ行き、色々な昆虫を見させていただきました。とても大きいツダナナフシが出す体液の匂いも初体験。全く嫌な感じではなく、むしろ爽快感ある香りでした。

昆虫館の中では、こんな風にオオムラサキの幼虫を見ることが出来ます

ヤママユは糞が大きくてバレバレ

次回、お山のライトトラップ編へ続く


2023.05.01 川崎市某所調査

前日から連続でイモムシ先生と昆虫班の皆さんでイモムシ調査でした。午前9時に最寄りの駅に集合し、現地に徒歩で向かいました。

入口からコナラやシラカシの雑木林。

先生から「昼間は落ち葉に隠れている夜行性のキリガの幼虫がいるので探してみましょう」とみんなで落ち葉をガサガサ。目的の幼虫はいませんでしたが、ひこばえにいた珍しいキリガの幼虫を見せていただきました。

最初に見つけたのは川崎市では珍しいミスジキリガの幼虫。
勿論僕は初見でした。

 

クヌギの胴吹きにトゲアリが。良く見るとアブラムシがいました。

脱ぎたてのカシワマイマイクヌギの葉上に。

スイバの花にいたのは、まだ小さなキバラモクメキリガ。

サクラのひこばえを見ていると、小さなクチブトゾウムシに寄生バチが襲いかかっていました。

専門家の方から、これはコマユバチか寄生バエに一次寄生されたゾウムシにヒメバチが二次寄生する瞬間と教えていただきました。とても貴重な瞬間だとのこと。
ちなみにゾウムシはツノヒゲボソゾウムシ、ヒメバチはフタオヒメバチの一種だそうです。

シラカシの幹にマダラマルハヒロズコガの蓑があちらこちらに。

地面を歩いていたピンク色のシャクガはシロオビフユシャクの前蛹。

サクラの葉を綴っていたアカバキリガの幼虫。成虫と共に格好良い蛾です。

クヌギカメムシも成虫になっている個体がちらほらと。

サルトリイバラには多くの食痕が見られ、捲るとルリタテハの幼虫がいます。

小さなマミジロハエトリに見つめられました。

サルトリイバラを見ていると葉上で綺麗なクロムネアオハバチがアリ(クロオオアリ?)を肉団子に。

シラカシの樹皮でオオワラジカイガラムシが交尾をしていました。
体型の違いがとても不思議です。

ヌルデを食べていたシロテンエダシャク。背面の黒点がワンポイント。

コナラの葉でせっせと揺籃作り中のアシナガオトシブミ。

笹で営巣していたオオギンスジハマキが丁度羽化していました。

コナラの葉を綴っていたサカハチトガリバ。ポップな配色の幼虫です。

こちらもポップなミツボシキリガの幼虫。エノキの葉を綴ります。

サクラの葉裏に3齢のヒメヤママユ。この配色の頃はとても見つけやすいですね。

隣のコナラの胴吹きにヤママユ。実は野外で見つけたのは初めてでした。

雰囲気良い所にいてくれたクロハネシロヒゲナガ♂。

終齢の個体が目立つ中、スイバの花にまだ小さなアヤモクメキリガがいました。

エノキの隣のコナラにヒオドシチョウ前蛹。
1つあると沢山見られるはずですが、この日はこれしかありませんでした。

コナラの葉裏にいたアカスジアオリンガの幼虫。
リンガ亜科の幼虫はちょっと個性的な尾脚。

レッドロビンの木陰にキムジノメイガ。

ヒラっと飛んで来たダイミョウセセリと

クロヒカゲ。良く見られる普通の蝶ですが、眼状紋の周りに何とも言えない輝きがあり、とても好きな蝶です。

ミツバツツジの葉にいたシラオビキリガ。

背面に2連の白紋が並ぶハスオビエダシャク。

今年初見のトビモンオオエダシャクは手すりの上をお散歩中でした。

初となる「キバガ科」の幼虫フジフサキバガ。

イモムシ先生もたまに忘れることがあります。大きい尺取虫でしたが種名わからずじまい。

アケビの蔓に髑髏顔のヒロバトガリエダシャク終齢幼虫。

コマユバチに寄生されてしまったオオトビモンシャチホコの群生。全てハチの蛹になっています。

ミズキの葉にいたヒメヤママユの黒線型。イモムシ先生も生涯3度目。平地では初めて見たそうです。

ヒサカキの葉には沢山のホタルガ終齢幼虫が鎮座していました。
もうすぐにでも蛹になることでしょう。

ヨモギの新芽にとても小さなヨモギキリガの若齢幼虫。

ヒノキの胴吹きをみんなでジロジロ。ようやく見つけたクロクモエダシャク。
擬態のスペシャリストです。

1度しかシャッターが切れなかったモモチョッキリの交尾。
風にあえなく撃沈。

カラムシの群生にフクラスズメの幼虫が彩りみどり。

アメリカフウロにいたケムシはナシケンモン。

湿地でヒメギス幼虫と。

エサキモンキツノカメムシを見て調査終了。

朝9時から18時までみっちり歩き観察したので、帰りの駅までの道のりが遠かったですが、2日間春のイモムシを観察出来たので、大変勉強になり、イモムシレベルがグンと上がった気がしています。
また来年観察するのが今から楽しみです。