イブキスズメをもとめて in 長野
先週の酷暑が何処へ行ったのか、土曜日から全国的に天気が崩れ、九州の各地では線状降水帯による大被害が出てしまった3連休最終日、年に一度だけ高原に姿を現す、イブキスズメに会いに長野県まで行って来ました。
僕らの向かった先も午前中から雨が降ったり止んだりとパっとしない空模様
最寄りの駐車場に着いた時は外気温が18℃とかなり肌寒く、カッパの下に長袖を着込んだほど。

車を降りると先生から地元で採れたコエビガラスズメを渡され、小雨の中テンションUP

話を聞くと山の頂上の手前にある高原にイブキスズメがいるとのこと。ただ先生もイモケム図鑑を出すときの取材で訪れてから10年ちょっと来ていないそうで、まだいるかはわからないそう。
高原までは駐車場から徒歩で1時間かかるそうなので早速向かうことに。
歩き始めると、すぐに小さなシジミチョウが乱舞していることに気づきました。

周囲を見渡すと確かにササが群生していて葉裏を見るとアブラムシが沢山付いています。

ゴイシシジミの幼虫がいるかも!?と先生と葉めくりして探すもこの日は見つけられず…最初の幼虫は、まだ20mmほどのタケカレハでした。
しかしなぜかササではなく、他の植物(サワフタギとかかも)のひこばえにとまっていました。

山道沿いは針葉樹が多く、晴れ間が覗くとエゾゼミが鳴き出します


お山の植物はまだまだわからないものだらけで先生に聞いてばかり。特に針葉樹は難しく、ここではモミ、ウラジロモミ、コメツガ、カラマツなどがあったようです。
他で多かった樹木はツノハシバミ(ヘーゼルナッツ)、カマツカ、ウグイスカグラ、ウリハダカエデ、マメザクラ、サワフタギ、ナナカマド、オオカメノキ、サワシバ、ウツギ、クマシデ、ヤシャブシ。高原ではシラカバも見られました。
標高は1800mほど。



この時先生が撮っていた虫がこちら

そうそうアブラチャンも多かったです。
クスノキ科は中々見分けが難しく、実がなっていて「あぁアブラチャンだ」と思い出しました。

メギもありましたね(笑)。メモも取っていましたが、抜けてしまっていました。虫のつく植物を覚えておくと後から役立ちます。
メギは棘が鋭く、この時も指に刺さってしまい、かなり痛かったので気を付けてください。
僕が蜘蛛を撮っていたら、先生から「いたっ」と今日初の声

「ニトベ(新渡戸)」と言えばニトベエダシャクやニトベミノガが有名ですが、シャチホコにもニトベさんがいたようです(知らなかった)。ルリモンシャチホコなどと同じ類のようで、幼虫の姿が本当に良く似ています。

山道を歩いている時は、ほぼ頭上しか見ていない僕たちですが、たまたま下を見た時にピョーンと跳ねた虫がいて、追いかけてみると余り馴染みのない直翅でした

普段はイモムシ以外撮らない先生ですが、これは撮っていました(笑)
標高が高い山ならではの虫は他にも

翅がありませんが(厳密には短いのがあるらしいです)これで成虫。飛ぶことが出来ないので、移動範囲が狭く、山ごとに種類が異なることもあるそうで、研究が発展途上の虫だそうです(新種がいるかもしれませんね)。

先生がウラジロモミ(だったはず)を手に取りながら「テントウムシがいますねー」とサラッと言っていて、もしやウンモン!?と思ったら当たり。
思ってた以上に大きくて(ナミテントウより大きい)格好良いテントウムシでした。
高原まで1時間の道のりですが、ゆっくり登っていたら3時間もかかってしまい着いた頃にはお昼に。
高原の入り口を入ると、すぐに様々な花と虫たちが出迎えてくれて本当に天国のような、というか天国が待っていました。



他にも様々なヒョウモンチョウがいたのですが、相変わらず蝶を頑張って撮る気になれず…ただ1番種類がいたのは間違いなくハエなんじゃないかなぁと思うほど、ハエが多かったです。
高原に着いたら天気が回復していて、先に昼食をとったのですが食べ終わるころになると、風が出て来て雨もポツポツ…
イブキスズメがいるヤナギランを探しに行くことにしました。



周囲1m以内に初見の幼虫が3頭も!
さすが高原、虫の密度が違いすぎます。
さて本命のイブキスズメですが、2ヶ所ほどヤナギランの群生している所を見たのですが、食痕があるにはあるのに本体が全く見つからず…そんなこんなしている内に雨が強くなって来てしまい3ヶ所目の群生地へ

雨が激しすぎてレンズに水滴が付いてしまい、かすれ気味だったのが悔やまれます。(帰宅してから気づいた…)

ここでは3頭の終齢が見つかりましたが、食痕や糞から見ると、もう終わりかけだったようです。今年はスズメガの出が早いなーと平地で感じていましたが、お山でも早かったんですね。全体的に今年は年一化の虫の出が早いように感じています。
雨が上がる気配どころかどんどん強くなるので、まだまだ他も見て帰りたかったのですが、目的のイブキスズメは見ることが出来たので下山することに。

夜間はライトトラップをする予定でしたが、予報も雨のまま、雨雲レーダーを見ても夜間まで雨だったので今日は帰宅することに。
道の駅で夕飯も食べつつ3時間ほど談笑し、渋滞を回避して帰りました。






この時期らしい蛾が見られるコンビニ素敵ですね(^^)
2025/05/30 清里芋活合宿 前編
振り返ると今年に入りすぐ、6月に芋活合宿を清里でしましょうと計画が立ち、あれよあれよと宿泊先まで決まり、イモムシ好きが総勢8人も集まる合宿が開催され参加して来ました。メンバーに小学館のイモケム図鑑を執筆した横田さんと筒井さん、芋活.comを運営している前畑さんと川邊さんという豪華がすぎる合宿です。
2週間前から天気予報と睨めっこしていましたが、5/30と5/31だけ雨予報が動いてくれず、初日は北杜市のオオムラサキセンターで待ち合わせをすることになりました。

駐車場で久しぶりのご挨拶をし、早速センターへ向かいます。たった100mほどの園路ですが、コナラやエノキの葉をじろじろとイモムシのスペシャリストたちが見ながら歩くと全く進みません(笑)。一度駐車場のトイレに戻って遅れないよう慌てて戻ったら、5mも進んでなくて笑ってしまいました。
エノキは2種類生えていて見慣れない方のエノキはエゾエノキと教えていただきました。コナラの葉に多く見られたのはマイマイガとカシワマイマイの2種。どちらも地元では数が年々減って来ていますが、さすが山梨の環境です。あっちを見てもこっちも見てもマイマイだらけ。
そんな中、おそらく筒井さんが第一発見者だった記憶(3週間経ってしまい忘れてしまいました…)ですが、見慣れないケムシを発見。

初めて見る幼虫に皆のテンションがUP!!
長かった(100mくらい)センター入り口までの園路がようやく終わり、センターの中へ。入場料を払い終わると、外出していた館長が丁度戻って来ました。
とても若い館長でびっくりしましたが、突然の大御所たちの訪問に、終始緊張気味だった印象(笑)。ですが、しっかりと案内してくれました(さすが館長)。

びばりうむ入り口付近の見やすいエノキの葉に、ちゃんとオオムラサキの幼虫を配備してくれていて、ブリブリの終齢が出迎えてくれました。

びばりうむの周囲は亀甲金網で囲われているだけで、ほぼ自然の状態で風雨を幼虫たちが受けれるようになっています。その為、冬の乾燥状態によって、その年の幼虫の増減が決まるそうです。そして金網ということはオオムラサキの幼虫以外の様々な生き物も侵入し存在しています。

幼虫たちの天敵です。

こちらも肉食性。
他の虫に夢中になり遅れていると横田さんに呼ばれました。(呼ばれるのは良いのがいた時)

横田さんは蛾の幼虫の前は、幼少期から蝶(特にシジミチョウ)の幼虫が好きだったそうで、一緒にフィールドを周っているとシジミチョウの幼虫も良く見つけていただけます。僕はゼフィルスが全くなのでほぼ全てが初見。

びばりうむの中でも初見の虫が2種も!さすがオオムラサキセンター。
センター内を一通り見終わると、丁度お昼の時間でしたので近くにあるカレー屋さんへ移動しました。

天気が悪かったのが伺える足元ですね。

しいていうならナンに変更したかった…
余談ですが、アウルで販売されているハチミツの容器は素晴らしいです。全ハチミツの容器あれになって欲しい。値段も国産なのに手頃でお土産におすすめです。
アウルを出て線路をくぐりセンターの森へ戻りつつイモムシ探し再開です。


雑木林ゾーンに入り、川邊さんが樹皮にびったりと張り付きながら撮影をしていたので、すかさず抜き足差し足で近づきます。

1人では見つけられないイモムシが次々と見つかるのが合宿の醍醐味ですね!誰かが何かを見つけたのを瞬時に察知する能力も必要です(笑)。後編で卵を見つけた僕が撮影していた時に、筒井さんにすかさず突っ込まれたお話があります(書けたらですが)
センターの入り口まで戻って来たので移動しようと駐車場まで向かっていると、行きに見たコナラの大木の下で前畑さんの声が響きました。
皆で見上げると葉に隠れているケムシの姿が。

平地では殆ど見られなくなってしまったヤママユガです。北海道では毎年大発生していて社会問題になっているそうですが(羨ましい)。
クスサンと館長にお別れをし、横田さんが集合前に寄った河川敷へ皆で向かうことに。

意外にも前畑さんは初見だったそうで大喜び(^-^)






見つけたら皆に拍手されました。
マダニだらけの河川敷にお別れをし、宿へ移動し一息つく間もなくライトトラップの設営をしました。

とても素敵なロケーション!
合宿から3週間経っても思い出すのは初日と中日の強烈な寒さです。標高は1400mほどだったと思いますが、現地のスタッフもこの時期にしては特別に寒いと話していたほどに寒かったです。初日は最高10℃最低7℃。特に夜間は持って行ったフリースや雨具を着込んでも寒くて仕方がなかったほどです。(ちなみに宿では薪ストーブをガンガン燃やして点けていました。)

ライトは気温の低さで飛来が少く、皆で夜間のイモムシ探しが始まりました。
宿の周りで多かったのはズミ、リョウブ、サワフタギ、ミズナラ、サラサドウダン、バッコヤナギ、マメザクラ、ヤマハンノキ、カマツカなど、平地では余り見られない樹木が目立ちました。

とても大きい終齢幼虫で、色味も白が強いイモムシなのでライトの光が反射し、とても目立ちます。


筒井さんと一緒に見つけ、名前をお互いにど忘れし出て来ないので、どっちが先に思い出せるか勝負に(笑)。頭にカマツカじゃない植物の名前が付くことは2人ともわかっていたのに中々思い出せず脳みそフル回転。結局筒井さんが「ニワトコ!」と思い出してくれました。
そんな筒井さん。昨年群馬昆虫の森でお会いした時はお仕事中だったので挨拶をした程度でした。この旅では常にフィールドを一緒に周っていましたが、とにかくず~っと喋っていてとても楽しいムードメーカーな方です。
この時も花が咲き始めていたズミを見て「ズミだろー、今の時期ならズミにはノコメキシタバ。ハイモンのデカイのもいるはずなんだよなぁ~。」と言いながらズミをじろじろ「あっ!」

もうズミの枝です


この他にヒトリガの幼虫も見つけることが出来、成果のある夜間探索となりました。(寒かったけど)
中編へ続く?
年間コース観察会 後編
前編の沢で、ミヤマカワトンボが舞っていたのを完全に忘れてしまっていました。

前編のペースだと後編は終わらないので、ちゃっちゃと進めましょう

普通種ながら、地元ではめっきり姿を見なくなり、見られるのはアオジョウカイ。なので実は一眼レフで撮ったのは初めてだったということに帰宅してから気づいた…。
ガサガサが止まらないれおさんを待っていると(皆は先に進んでた)、目の前のアブラチャンの葉に違和感

まだ幼虫なの!?と驚いたんだけど、普通なのでしょうか?
せっかくなので、先に進んでいたみんなの所へ持っていくと、すでにトゲアリのコロニーで撮影会が開かれていた。(前編でも触れたが、トゲアリは撮れていない)

この後、脱皮するとハブラシくんに様変わり

脚に生えている長毛が特徴的でお洒落な蛾。

やばいやばい💦
すっかり書くのを忘れてしまっていました。2日も空いちゃったので足早に。
そうそう、このウンモンスズメは親子で参加してくれているお母さんが見つけてくれて「わっ!これ絶対すごいやつ!でしょ!?でしょ!?」と慌てふためいていたのが印象に残ってる。でもこれの前にオオトラフハナムグリが見つかって時間がかなり押していたから、僕もとよさきさんも平地で見られる虫はなるべく素通りしようモードになってたとこだった。このウンモンもとりあえず先行きましょうかって僕が言い出しっちゃたんだけど、とよさきさんが汲み取って、でもこの虫はまだ観察会で出てないから撮っていきましょうとフォローしてくれた。ああいうのいけないなーとかなり反省。でも急いでいたし難しい。結局証拠写真は撮ったし、よくよく考えたらウンモンスズメの成虫を見たの久しぶりだった。

エノキの隙間にいて、しかも林道の反対側を向いていたのでとても撮りづらかったけど、初対面だったので気合で証拠写真。良い虫。でもこの日は結局最後までに10頭ほどポツポツ見られ、こんなに見られるんだという印象。時期が丁度良かったのかも。今度は♀も見たいし、交尾も見れたらいいな。

これも参加者の方が見つけてくれて何ですか?と聞かれた虫。このくらいならもう幼虫の食草からすぐ答えられる(笑)

フサザクラと言うけど、バラ科ではなくサクラとは全く関係ないフサザクラ科

カラムシにいるラミーカミキリを探していたら見つかった。なんか良くわからないけど、自分の中では結構綺麗に撮れた1枚。

バスに乗り、次の目的地に移動。(徒歩だと20分くらいかかるらしい)

枝に翼があって見分けやすい。他に翼がある植物ってヌルデとニシキギしかまだ知らない。

油断していると結構すぐに飛ばれてしまう。2回飛ばれてしまって撮れなかった。でも数が多かったので、みんな撮れたと思う。1人くらい採って持って帰るかなと思っていたけど、誰もそんな気配すら見せなかった。やはり女性が多いからなのかな。

カギバガというのはすぐにわかったけど、見たことがなかったので持ち帰って調べると、モントガリバの幼虫らしい。亜終齢までこのカラーリングなのか、終齢になると黒灰色になる。

同じモミジイチゴだったから、おそらく同種だろうなと3頭持ち帰って飼育。近所にモミジイチゴが無くて、谷戸まで採りに行くのが面倒だったので、とりあえず家に生えてるヘビイチゴととちおとめの葉を与えてみたけどダメ。なんかいいのないかなーと保育園の帰り道探していたらナワシロイチゴが群生してて、試しに与えたら食べてくれた。はい、モントガリバはナワシロイチゴで飼育出来ます。誰も得しない情報だなこれ。

可愛い!その一言。しかしあれだけコクサギがあって、目が20個はあったのにカラスが1頭だけとは…。あのコクサギに付いている食痕は誰の仕業なんだろうなー。

そうだ、この時フサザクラにヒメシロモンドクガの幼虫も何頭かいて、みんなの所に持って行ったら、ハブラシハブラシと感触良かった。毒も無いしね。



ガサる。職人技

そうだ。この場所じゃないんだけど、サワガニ見て思い出した。

カニの卵ってもっと小さいのがみっしりって印象だったのでビックリ。
川のカニの卵はこんなに大きいそう。





この子はこういう葉の隙間に良く隠れている


まぁこれはこれでね。触角可愛いし、良し。



キャンプ場に着いて、ひとまず観察会終了。
ここでれおさんがある蝶を見つけて僕たちは大騒ぎ。愛媛では普通に見られる蝶だから、てっきりこっちにも普通にいるものだと思ったようで、採らなかったそう。その後、僕も飛んでいるのを見つけ網でトライするも失敗。間違いなくまだ東京で記録がない蝶でした。今年、誰かが記録してどこかで報告されることでしょう。



誰がつけた名前なんでしょうね。長すぎるとクレーム入らなかったのが不思議です。

シロモンヒメハマキかなとも思ったり。とにかく無事蛹化して欲しい。




お付き合いありがとうございました。
また、来週群馬へ行く予定なので、そちらもまとめられたらと思っています。
ではまた。
年間コース観察会 前編
3月から野虫の会年間コースのサポートをさせていただいていて、普段は公園の関係もありブログを書いていなかったのだけど、今回はちょっとお山に遠征ということもあり書こうかなと思います。
前日の土曜日クラスは快晴で気温も上がり、沢山の虫を観察出来たと主催のとよさきさんから連絡が来た。ただ翌日の予報は曇りで、夕方から少し雨。虫の出は余り期待出来なそうだった。
朝6時のバスに乗り、電車に乗り換え、高尾の駅に着いたのは7時過ぎ。昼食などを買って徒歩で集合場所まで向かう。

高尾駅の北口から出ればいいものを、南口から出てしまい、かなりのタイムロス。この遊歩道の入口まで20分はかかってしまった。
梅郷というだけあり、梅の樹が多く植樹されていて、沢山の梅が落ちていた。(それを拾いに来ていたおばあちゃんの姿も)もうそんな時期かーと思いながら歩いていると、本日第一号ムシ

梅の樹の間には下草がうっそうと生えている。手入れを怠っているのか、それとも生き物の事を考えて敢えてなのか。その中でもカラムシの群生が一際目を引く。

僕のクレジットにかぶっているのはおそらく糞
他にもベニシジミやツヤアオカメムシが下草で朝のウォーミングアップ中。
柵に巻き付いていたヤマイモの葉が綴られていたので犯人捜し。

集合場所に着くも、集合時間はAM10:00。まだ2時間もあるので観察コースを下見に向かう。
沢沿いの日影zoneでヤブ蚊の猛攻に遭いながらウリノキの葉をじろじろ。大きく葉が綴られている…


君の名は高尾名物オオカギバ
模様と色合いがヒメエグリバに似ている。が全くの別種。カギバガ科で日本最大のオオカギバ。ウリノキという樹の葉しか食べない変わったイモムシ。高尾にはウリノキが沢山自生しているので、時期に行くとオオカギバの成虫を良く目にすることが出来る。しかも昼間も飛ぶので遭遇率はかなり高い。
とりあえず今日の目的の1つは観察会で見せられる余裕が出来た。芋は動いて逃げないので観察会ではかなり優位な虫。あとは今日の目玉のオオトラフハナムグリが現れてくれれば、集合時間を待たずに帰れる余裕が出来る。さぁ出ておいでオオトラフちゃん!帰るよ!(帰れない)

先日、発売されたハエハンが欲しいところだが、あいにく持っていない。前日参加していたハエ目ハルカさんも居ない。キンバエの何かはわかってもその先は真っ暗迷宮入り。USBメモリーの倉庫に行ってしまう。わかっているのは君は♂、複眼がくっ付いているからね。

複眼が橙色で翅に縞模様があるお洒落で綺麗なハエだ。ハエの解像度が低い僕にはミバエあたりかと思ったが、余りに数が多い。ミバエはこんなに数が多く見られない気がするから直感で違う何かだとわかった(こじつけ)。結局前日のハルカさん情報からヒラヤマシマバエという種だとわかった。平山さんへの献名バエなのだろう。しかし綺麗なハエだ、数が多いけど。(大事なので2度目)


ベニモンツノカメムシかと思ったら、ヒメアオモンツノカメムシのようだ。アオモンツノカメムシもいるし、ツノアカツノカメムシとかヒメハサミツノカメムシも似ている。似ているのが多すぎるし、名前も似ていて微妙に違うのがイヤらしい。

大きな実は割るとジューシーで悪くない香り。本当に油が採れるのか不思議なくらい触った手もサラッサラ。

ハートの実に浮かれていると、怪しいイモ発見!

ということでめでたくエダシャクとしかわからなかったので、帰宅してからイモケム図鑑で調べる。サラサエダシャクと同定出来た。幼虫も初見。そしてなんと観察会の最中に成虫も参加者が見つけてくれていた。
まずい、昆虫の写真がまだ9枚だ…このペースだと前編中編中編中編後編になってしまう。しかもまだ観察会が始まっていないじゃないか。

ニホントカゲはなぜ幼体だけ尻尾が青く輝いているのだろう。あえて鳥に目立つようにして、尻尾をくわえたら千切って逃げる作戦?

新成虫と思われるムラサキシジミ♂
ここまでのっぺりと開いている所に近づけたのは初めてじゃないか。ということで、満足いくまで撮らせてもらった。
(ムラサキシジミまでM.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macroで撮っています。)
ここで(AM8:40)とよさきさんから連絡が入り、集合場所へ戻ることに。

集合場所で待っていると、久しぶりのモンキアゲハを確認。サックに入れていた60cmの網を取りだし、見事get!!普段網を振らないのでちょっと緊張してたのは秘密。

AM10:00になり全員集まったので、とよさきさんが今日のお話。そしてなんと今回はTwitterで昔から絡ませていただいていたれおのむしのおとさんが、はるばる四国の愛媛から12時間かけ、観察会の見学に来てくれた。大学院でトンボの研究をされて、今現在も愛媛の昆虫調査の仕事をされているようで、トンボや水生昆虫の知識が半端なかった。僕の様なちょっと趣味で写真撮ったり、標本作ったり、飼育しているのとはわけが違う。
しかし僕も負けてられない(何を)ので、話の最中に、ベンチの上に落ちている糞を見つけていた。さぁ出発しましょうか!となった瞬間、ベンチの糞から計算して頭上にあったシラカシの葉や枝を見回す。いた!!!しかしここは興奮して騒ぐと格好が非常によろしくないので、すかさず落ち着き平然と
「ここにヤママユがいますね」
と指を差す。
流石イモムシのアイドル。参加者のウケも良かった。
しかし落ち着きすぎて写真まで撮るのを忘れてしまったのは反省。

そして、またしてもここで60cm網の出番が!

1つだけ補足するが、採った蝶は観察が終わったらリリースしている。あくまで観察会で採集会ではないからだ。そして参加者の方は女性が多いので、昆虫を〆るという行為に抵抗を感じる方もいる。まぁそれも美徳の問題なのだが、ゴキブリに殺虫剤を吹きかけるのと蛾や蝶を〆るのとでは、一般的には次元の違う行為に見えると思う。
沢を渡った場所で少々虫探しTime

観察会が始まってからはレンズを広角のM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROに付け換えている。これは観察会の様子を記録する為だ。しかしデメリットがある。小さな昆虫を撮ることが出来ないのだ。後々見られたトゲアリも今回は見送った。


黒地に白のドット柄が可愛いイモムシ
tameさん!これは!?と呼ばれ、見に行った先に

アオシャクの何かだと思うので調べてみます。と常に携帯しているくらべてわかる蛾を取りだし調べる。平地も山も関係なく、特徴がはっきりしているならまだしも、このあたりの小さなシャクガはとても難しい。図鑑を持っていても、蛾は種数が多いのと科が多いので、ある程度どこの科の蛾か見分けがつかないと、同定まで辿り着けないと思っている(自分がそうでした)。ようやく科単位(シャクガやヤガは亜科単位)で見分けがつくようになってきたので、そこが自分の強みかなと思っている。
そしてなんとこのシャクガはシロモンアオヒメシャクというヒメシャクでした(^▽^;)
沢に近づけるポイントがあり、皆でそこに降りて観察。と、降りた瞬間「トンボが羽化してる!」の声。


と目を疑う光景。石の上で直立


れおさんが瞬時に「ヒメクロサナエやね」と同定してくれた。嘘でしょ…。驚きでどこ見て判断してるのか聞き忘れる始末。れおさんがいなかったら、この羽化中のトンボは迷宮入りしていたかもしれない。ありがとう!れおさん!

みな思い思いに撮影。



沢の観察を終え、後編へ続く
関西イモムシ観察会 後編
さぁ後半戦です。

(笑)

後半戦1発目は3頭目のトラフシジミ
ウツギの花を食べている所を上手く撮れたので、2回目だけど載せます(笑)

この後、橋を渡っていると橋の手すりを歩いている大きめのヤガの幼虫に遭遇。

何の幼虫か誰もわからず、食草もわからなかったので持ち帰って飼育しなかったようです。(僕はてっきり先生が持って帰ったとばかり思っていました(^^;))
後日、先生が調べた所、ウスグロクチバという蛾の幼虫でした。食草はクスノキ科とのこと。


4~5回トンネルを歩きましたが、1番長いトンネルは本当に真っ暗闇で、ライトを消すと360度何も見えず、自分がどこにいるのかわからなくなるほどでした。普通に通学路として使われているのか、中学生くらいの女の子2人組が歩いて過ぎ去ったのを良く覚えています。怖すぎる!!
トンネルを通り抜ける度に植生が変わるのがわかり、次はどんな植物が待っているのか、それも楽しんでいました。
このトンネルを抜けた先は急にアラカシ(シラカシは殆どなかった)が多く見られるようになり、それに応じてイモムシ界のドンがついに現れてくれました。

同行していたshirahataさんがこのポーズに打ちのめされ、見たことの無いくらいこぼれ落ちる笑みを激写したのですが、載せるのは自粛します。(本当は載せたい。そのくらいのベストショット!)

更に満面の笑みになっていました(^^)

本気(マジ)で大きく綺麗な蚊でした。数は比較的多く、3~4回見た記憶です。
川邊さんがまた、ヌルデの葉を持ちながら撮影していたので見に行くと、とても綺麗なアオクチブトカメムシの終齢幼虫がいました。

言わば、僕たちの敵!(笑)


を撮っていると、先を行く先生と前畑さんがサルトリイバラを前にイソイソ。何かいたんだろうなと覗くと、

食草がサルトリイバラで飼いやすいのと、初見のイモムシだったので絶賛飼育中。すでにこの5日間で2回も脱皮をして、大きくなってきています。


地味な緑色のイモムシですが、良く見ると斑点があります

ドクガの仲間は毒蛾なのに毒が無い種の方が多いです。このブドウドクガも無毒。僕らが戯れていると、通りすがりの若いカップルが興味を持ったようで、すかさず前畑さんが男性の手の上にブドウさんを乗せていました。あのカップルの2人は今後ケムシの見方が変わったことでしょう。
そんなやり取りをしていたら先生の「いた!」が聴こえて来ました。

何故なのかはわかっていませんが、春先関東ではまず見られないイモムシです。関西では春先からとても多く見られるようです。ほんのわずかな冬場の気温の差なのでしょうか。
写真を良く見ると背中に寄生バエが乗っていますね。残念ながらこの子は寄生されてしまっているでしょう。

アケビコノハ芋に別れを告げ、その先にいたのは

食草はガマズミなど


この子は残念だけど羽化不全

今年初ゼフのアカシジミ
狭間だったのか、この日は蝶の姿が全くと言っていいほど見られませんでした。林縁にはウツギの花がず~っと咲いていましたが、アゲハチョウ類さえ飛んで来ません。とても不思議です。

この日唯一のスズメガ芋


めちゃくちゃ大きい幼虫です


糞を吸っていたのかな?
この辺りですでに時間は17時。前畑さんは先週雨天中止になった奇蟲の夜間観察会に行かないとのことで、ここでお別れをしました。


脱皮したてで真っ黄っ黄






と川邊さん(^_-)

いましたアカクビナガオトシブミ♂

とても大型でオオゾウムシと見間違ったほど


ホストはヌルデのようですが、中々出会えないカミキリのようで、僕が所属している「成虫の会」の会長(カミキリ屋)が羨ましがっていました(笑)
無防備に葉上にいるということは、糞擬態か糸状菌擬態に余ほどの自信がありそうです。

そしてついにこの日、初の先生マジックが
「この辺りニシキウツギが良い感じにありますよね~。こういう所にオビガの幼虫がいるんですよ~」
と話し出した次の瞬間!


感動のフサフサ毛虫~(^^)/(無毒です)
先生いつもマジックありがとうございます。
先週の高尾で知ったシラキがここにもあり、探していると




を見て初の関西イモムシ観察会を終えました。
とても長かったので早巻きになってしまいましたが、イモムシ以外でも関東では見られない昆虫を沢山見ることが出来、もうあと1週間くらいはいたい気持ちでした。
振り返るとアケビコノハの幼虫を最後に見たのは2020-5-17。実に4年ぶりの再会でした。本当に関東では見られません。
1つ残念だったのは見つけたかったオオシモフリスズメの幼虫が見つけられなかったこと。それはまた次回の目標に、これからも芋力をつけていこうと思います。
川邊さん前畑さん、本当に長い時間、素敵な観察コースのご案内ありがとうございました。この場でも御礼申し上げます。
関西イモムシ観察会 前編
思い返せば3月。夜間キリガ観察帰りに先生から「4月に関西でイモムシ観察するので行ってみませんか?」と話をされたのが始まりだった気がします。そんなチャンス行かない訳がない。予定表も見ずに即答「行きます!」
そして待ちに待った4月の予定日は生憎の雨で流れてしまい、5/26(日)に順延。この日は天気にも恵まれ、日帰りで大阪まで(厳密には兵庫県)イモムシを見に行って来ました。
チーム関西は芋活.com管理人の前畑さんと川邊さん(なんて豪華!)、そしてチーム関東は僕と先生と蛾類学会のshirahataさん、計5人のイモムシ大好きメンバーです。
新横浜AM6:15発ののぞみに乗車

今日はこれがいないか、あれを見つけたいとか話していたら、あっという間に2時間が過ぎ新大阪へ到着。
新大阪から目的の駅までローカル線で50分ほど。待ち合わせの駅に着いたのは9時半過ぎでした。


改札を出るとすでにチーム関西は到着していてご挨拶。


出発!



(追伸:関東ではかなり珍品のようでした)

photo by川邊


(訂正:トラフシジミを見てました(^^;))


最初の洞窟(トンネル)を入ると空気のヒンヤリさに驚きました。

photo by前畑

川沿いだったのでカワゲラもあちらこちらで見られました

昼間の観察でしたが、蛾の成虫も数が多く見られました。



この日、1番目にした幼虫

何にいたのかメモするの忘れてわかりません…(反省)
追伸:センニンソウだったようです。

(カワラハンノキでした!)





この辺りまではかなり速足で見て回っていて、余りメモも取れず写真も1枚ずつくらいしか撮れていませんでした。何故かというと昼食の予約をしていたそうで、それに間に合うようにしていたそうです。(川邊さんのペースに最初付いていけなかった(笑))


昼食も食べ、イモムシ観察本番コースへ
おぉ、ようやくちゃんと撮れている気がする(笑)


この日は、マクロレンズを諦め、全て12-40mmの広角レンズで写真を撮っています。







初見だったので嬉しい出会い

脱皮殻の顔が沢山連なって可愛いイモムシ

前畑さんの「いた!」
の先にいたのは

川邊さんが何かをパシャパシャ撮っているので見に行くとニジゴミムシダマシ。
僕も撮らせていただくと

撮り方を教わり撮り直し

めちゃくちゃ勉強になりました。この日の1番の収穫は川邊さんの撮影の仕方を見て盗めたことかも(^_^)他にも色々見て教わりました(勝手に)
丁度、お昼をまわって13時頃だったので、途中の広場はピクニックしている方たちで大賑わい。

葉も大きく食痕もかなりありました
先生もわからず、誰もわからなかったので先生が帰宅してから調べた所、なんとケンポナシ…。ケンポナシは地元にもあるけど、気づかなかったです。樹皮の感じが大分違うように感じましたが、地域性とかもあるのかも?




幼虫はミズキ食いでまだ未見







テイカカズラが死ぬほどあり探すのがとても難しかったです
僕らがアシブトチズモンでわちゃわちゃしていたら、川邊さんも近くで手すり越しに何かを撮っている。見に行くとヌルデの葉の上に黒い物体が。近くで見ても何かわからないので撮ってみると

スカシカギバの幼虫も糞擬態で凄いですが、こちらは更にその上を行く真っ黒!
いやーカギバガのイモムシも最高にいいですね。
ではこの辺で前編はおしまい
後編はどんなイモムシが出て来るでしょうか。
高尾散策 後編
ライト用品を背負って1号路を登るのが思ったよりきつく、目的の場所に着いた頃には汗だく。。。ちなみにブログを書いている今、絶賛筋肉痛。
なんだかんだ今月に入って3度目のライトトラップ。もう屋台と幕の張り方も覚えて来ました。

軽いので持ち運びが本当に楽です。(屋台はそれなりに重いですが…)
点灯して真っ先に飛んで来たのは甲虫のシデムシ。
















晩御飯を食べたり、幼虫を探しに行ったり、先生と談笑しながらライトに来る蛾を見る。そしてこの日は夜景が目の前に。

広角のレンズを車に忘れてしまい、マクロレンズで夜景を撮りました(^▽^;)
蛾の飛来も落ち着いたので、少し周りを探索することに。





背面の黄色く小さな突起がチャームポイント

ここから花盛りのウツギに集まる蛾を沢山撮ったのでその一部をご紹介。







今まで見て来た蛾の中で、おそらくTOP3に入る美しさと大きさでした(個人の感想です)。こんな大きい蛾なのに未だに幼虫が何を食べるかわかっていないそう。蛾の世界の深さがまたわかりました。
ここからまたイモムシTime










日付もまわって1時ごろに下山。怖いのは下山する時に女の子1人、男の子2人組、おじいちゃん1人、若い男子集団15人くらいとすれ違ったこと…。あんな時間に登って何するんだろう。
長くなってしまいましたが、これでも蛾は種類が多かったので、かなり絞ったのです。そして来週は待ちに待った兵庫への遠征です(ほぼ3ヶ月越し)。晴れろ~。では、またその兵庫のイモムシ編でお会いしましょう。