tame insect diary(仮)

生物多様性とは何か?植物や虫を観察し、探求する親子の日常を綴る

秦野観察会

今日は秦野市にある某所へ観察会に行って来ました。
色々な植物が植栽され、樹名板がちゃんと付いていたり、ひこばえや胴ぶきが良い感じに残されていて、観察しやすく整備されている印象でした。

立派なタイサンボクに案内され見た物はこれ。どれが何かわかりますか?

この画角でわかった方は素晴らしい感性です。
ではもう少し近づきます。

ここまで来たらこれかな?とわかる気がしますが…。

そうです。この実のようにくっ付いているこれがそうです。

これはオオトリノフンダマシという蜘蛛の卵嚢です。
この中に小さな幼体が沢山越冬していることでしょう。
もう1つ同じ蜘蛛繋がりで観察した物をご紹介。

こちらはアオキの枝に巻き付いている枯れ葉にしか見えません。

ここまで近づいても知らないと、ただの枯れ葉の塊ですね。

この3つ連なっているのが蜘蛛の卵嚢です。実際見てもエノキの実くらいにしか見えません。

この卵嚢の蜘蛛は「マメイタイセキグモ」という日本七大珍種蜘蛛の一種なのです。珍しすぎて成虫に会う機会は今後無さそうですが、今回卵嚢だけは拝むことが出来ました。
蜘蛛の擬態力も中々素晴らしいものがありますね。

2023.03.05 神奈川県秦野市