tame insect diary(仮)

生物多様性とは何か?植物や虫を観察し、探求する親子の日常を綴る

地元谷戸散策 2022.06.04

すっかり間が空いてしまい、気づいたら10日も経ってしまいました。すぐに書こうと思っても中々難しいものです。

この日は天気も良く、遠出しようかなぁ?と思っていた矢先、次男くんがヤンマを採りに行きたいと言い出したので、地元に行くことになったと思います。

この日のお出迎えはウメエダシャク

この時期になるとヒラヒラと色々な所で見かけます。見かける度にこんな所にもいるんだなぁと思う虫。梅だけでなく桜も食べているのでしょう。

谷戸に着くとカシワバアジサイが見頃を迎えていました。
外国の方がいるだけで雰囲気が異国になりますね(^^)

カシワバアジサイにヒメウラナミジャノメ。

なりたてのエゴノキの実にエゴシギゾウムシが空中ブランコ

もうそろそろ出て来る頃かな?とヤマハンノキを見に行くと小さな穴が。

外の世界に出て来ていたゴマダラカミキリ

少し時間を置いて戻ると

もう登り始めていました(^^)/

 

水が入った田んぼの上では沢山のトンボたちが舞っていました。


この日はギンヤンマ♂が2頭、クロスジギンヤンマ♂が1頭、オニヤンマが1頭。シオカラトンボが少し数を減らし、オオシオカラトンボが増えてきた印象。(それでも多いですが)
次男くんはこの場所で3時間ヤンマと格闘をします。
僕はその間近くを散策。

アジサイの葉に隠れているのはゲンジボタル

エノキの幹にいたのはヒメヒゲナガカミキリ。

こちらもアジサイの葉裏でかくれんぼ。初見のマダラニジュウシトリバ。

孔雀の羽のような翅が魅力的な蛾です。

田んぼを優雅に泳ぐ立派なアオダイショウ。2mはありました。

こちらはシマヘビ。野良猫が上から必死に狙っていました。

後半30分は採れない採れないと悔し泣きの次男。

その傍らで優雅にお食事中のカルガモたち。


結局この日は何も採れずにギブアップ。
そんな簡単に採られちゃったらギンヤンマも困っちゃうからね!(笑)

帰りがけのヒメジオンにハラアカマルセイボウ。

とても小さく神経質なのか、カメラを向けるとスッと飛んで見失います。このセイボウと格闘していると、次男が

「パパー!来てー!なんかクモがいる!!」

と呼んでいます。
しかし僕は体長6㎜くらいのセイボウに夢中。
クモなんか構ってる余裕はありません。
しかしあえなく撃沈し、証拠写真のみに終わり、泣く泣く呼ばれたクモの所へ行くと見たことのない虫がそこにいました。


地面にいた赤と黒テントウムシのようなクモ。

触れると糸を巧みに使ってアジサイの葉上に登って行きました。

ツシマトリノフンダマシというクモの一種で珍品中の珍品とのことです。

セイボウに夢中の余り、危うく次男の呼びかけをスルーしてしまう所でした(笑)
子供の見る目線は低く本当に良く虫を見つけてくれて助かっています。

今日のお見送りはカラムシスポットにいたラミーカミキリカップル。


神奈川県川崎市i-t谷戸